巨大な渦巻き

 

会社に入って最初の休日が終わろうとしているこの時間にはてなブログを開いている。

新社会人最初の2日間は、あっという間のようにも、とてつもない長さだったようにも思える2日間だった。明日からまためまぐるしい一週間が始まると思うと、不安の波に飲み込まれてしまいそうで、とても重たい気分でいる。最初からこんな感じで私はこの先大丈夫なのだろうか。最初だから、だといいな。

とにかく、ここで思ったことを忘れないでおきたいので、取り急ぎ書き残しておこうと思う。

(というのも、昨日在宅ワークのために部屋を掃除していた際に見つけた小学四年生の時の日記を読んでいたのだが、幼い字で書かれた当時の私の日常の細かい出来事や、それに対する率直な気持ちの一つ一つがあまりにも覚えていないことばかりなことに驚いたと同時に、そういう記録を書き残すのは大切なことだなということを、改めて思ったのです。)

 

 

入社式は4月1日の午前中にオンラインで行われた。社史が並んだ資料館みたいなところを歩きながら、次の未来を作るのを君たちなのだと語る社長や、チャット欄に流れてくる先輩社員からの熱く前向きなメッセージを見て、なんだかすごいところに来てしまったと思った。期待や高揚感といったものを感じているのがわかるけれど、そんな自分をどこか距離の空いた場所から確認しているような、変な気持ち。自宅のパソコンの画面から眺めているのだから、どうしたって実感が湧かない。そして同時に、これから私はこの巨大な組織の渦の中に飲み込まれて、揉まれていくのだなという、輪郭のぼんやりとした不安を抱いた。

1日の午後からは、初めての出社をした。新入社員がクラスに分けられて、軽い挨拶があったあとは、いきなり分厚い説明書と社用PCを渡され、そのセットアップを各自が黙々と進めていった。2日目は在宅でその続きをやっていき、何が何だか訳がわからないまま、とにかく時間との勝負の中で、必死に目の前の作業をこなしてあっという間に定時になった。

ぐちゃぐちゃの気持ちを携えたまま休日に突入してしまったというような感覚で、終業後も、終わらなかった箇所のことをふとした時に思い出してはずっと考えてしまう。

インスタグラムを開いたら、友人は配属先の同期と早速仲良くなっていたけれど、私は後ろの席に座っていた男の子と唯一ラインを交換できたくらいだった。

慣れないこと、不安なこと、わからないことが無限にも思えるほどあって、それらを全部解消していくにはまだまだ随分と時間がかかるのが目に見えているのがつらい。とにかく早く慣れたいという気持ちでしかない。

職種上、研修が長くて配属は夏頃なので、自分がこれからどうなっていくのか全く見えていない。長い長いトンネルの中にいるようだけど、その中を一歩一歩前へ進んでいくしかないのだろう。

 

 

土日は近所に買い物をしにいったくらいで特にどこにも行かず、中学時代の友人と電話した他は、録画していたテレビを見たり、新年度のラジオをたくさんタイムフリーで聴いたりした。31日の深夜にやっていたコント番組『笑う心臓』が本当に最高で、ご褒美みたいな特番だと思った。おじさんたちがドッヂボールをしている映像、3時間は余裕で観れる。

マヂカルラブリーann0の初回が初回とは思えないベテランのような落ち着きぶりだったのに対して、一部に昇格した ANN三年目の霜降りがオープニングのビタースイートサンバにはしゃいでるのとかも良かった。あとは、佐久間宣行ann0で佐久間さんが選曲したチャットモンチーの『東京ハチミツオーケストラ』にグッときてしまい、以来アップルミュージックでヘビロテしている。

 

これから自分がどうなっていくのか、さっぱり見通しがつかないが、仕事とプライベートで上手にバランスをとって、好きなエンタメを心から楽しめる大人になりたい。