4/11の日記
会社に入って一週間が経った。学生最後の春休み、だらだらと冗長な日々を過ごしていたので、やることがぎっしり詰まった毎日は充実度がものすごくて、一週間がとても長く感じる。
そもそもパソコンの使い方がよく分からない、詰め詰めのスケジュールでやることが終わらない、同期と話す機会すらもない、みたいな感じでわけもわからないままスタートを切った社会人最初の２日間から、土日を経て今週社会人２週目を過ごしたわけですが、パソコンの機能にも少しずつ慣れ、完全個人作業のタスクもそれほど焦る心配はないのだと気づき、同期と話す時間もやっと設けられ、この一週間で随分と心の不安が取り除かれた。まだまだ分からないことだらけだけど、しかも、やっと慣れたのに来週からは職種別研修とかいう新しい研修が始まってしまうわけのだけど、とりあえずそんなに不安がる必要ないよと、何かが触れただけで涙が溢れ出しそうになってしまうドロドロの精神状態だった先週の私に教えてあげたい。まあ来週にはまた新たな憂鬱の種に遭遇してさらにどんよりモードになっているかもですが。
この期間に気づいたことがいくつかあって、その一つが、私は何か物事を理解しようとする時や何かに取り組もうとする時に、まずその全体像を把握できていないとやたら不安になってしまうということだ。部分だけを見せられてもうまく頭に入ってこなくて、どうやら私は、先に全体の構造をざっくり把握した上で、その中で個がどのような位置付けになっているかで個々の物事を把握しているらしい。よく考えたらこれまでの試験勉強とかもそうだったかも。ていうかもしかしてみんなそう？
研修中の現時点では週に１日か２日出社する程度で、大体は自宅でテレワークをしている。どちらのパターンにしろ、今のところ以前と変わらないペースでラジオを聴けていることが嬉しい。朝メイクをしながらラジオを聴いて、出社の時は移動中、在宅の日は昼休みにラジオを流している。ちなみに今期聴いている番組はこれ。
新たに聴き始めたのはマヂラブann0くらい。24時のハコは気になる月だけ聴こうと思っている。
４月から1時間に拡大した空気階段の踊り場は、二人の選曲が毎週聞けることが本当に嬉しい。先週の枠移動後初放送の回、二人の人生の中の大切な一曲がそれぞれ選曲されていて、曲振りも含めて素晴らしかった。
あとは、『ヨブンのこと』が３月で終了したことによって朝井さんのおしゃべりがもう聴けなくなることにショックを受けていたけど、新刊の販促中につき、ここ最近だけでも『アシタノカレッジ』と『アフター６ジャンクション』に早速ゲスト出演していてちょっと笑ってしまった。そして改めて、やっぱりこの人の世界の見方や考え方を毎週聴ける機会が欲しいなと強く思った。誰か頼むよ〜ラジオ界の偉い人。
来週の土曜日には「梅田サイファーのオールナイトニッポン０」の放送が決定しているので楽しみで仕方がない。これまで私は、ラジオをきっかけにそのパーソナリティ自体を好きになっていったというパターンが多かったのだけど、こうやって元々好きで応援していた人たちが新たにラジオをやるとなるとこんなにも嬉しいものなのかと思い、その尊さを噛み締めている。
土曜日にはアマプラで『私をくいとめて』を観た。
他人と同じ時間を共にすること、ひいては「他人とともに生きていくこと」について最近考えてしまうことが多かったので、何の前情報もなく観たのだけれど、テーマ自体がすごく今の私にはまって観た後で心がびっくりするほど満たされた。他人と自分自身をきちんと向き合わせようとすることって本当に難しくて、苦しくて、真剣に向き合えば向き合うほどわからなくなるし、たくさん悩んでしまうものだけれど、他者と付き合うということは結局そういうことなのだろうなと思えた。私は結構一人が好きで、それは自分の好き勝手に自由がきくからなのだけど、一方で他者といるときはやたら相手に気を遣ってしまって、相手に合わせて自分の主張を簡単に歪めてしまったり、自分の言動を自分で拘束してしまったりということをかなり無意識にしていることに気がついた。けど、この映画を観て何となく、もっと自分を解放して人と付き合ってもいいのかもしれないなとも思ったりした。
主人公の心情がずっとセリフとなってこちらに開かれていることとか、映像の中の視覚表現や音の使い方も独特で、心の動きや変化が可視化されて見えていることとか、そういう見せ方の部分も面白かった。綿谷りささん原作の作品だけど、小説だとどういう感じなのか気になっている。
この映画を観て以来、大滝詠一の『君は天然色』をずっと聴いている。いい曲。
