救われたい夜

先週はずっと、なぜだかとんでもなく気分が落ちていて、もうこの世の全てを呪ってしまいそうなくらいの勢いでどろどろの精神状態だったのだが、その原因がおそらく生理前だったからだということにようやく気がついた。たまーにこういう周期が訪れることがあるのだが、たまになのでいざとなると忘れてしまう。逃げ恥の新春スペシャルで、妊娠中のみくりさんが、「泣きたくて泣いてるんじゃないの、ホルモンバランスが崩れて……」って言いながらわんわん泣きじゃくっていたのを思い出したけど、ほんとそれなんだよな。自分でも訳がわからないけど、何もかも全てが嫌になって、あと急に昔の嫌なことを思い出したりとかしちゃって、突然涙が止まらなくなる。ホルモンバランスとかいうヤツ、マジで許せないけど、どうにかうまく付き合っていくしかないんだろうな。あとこういう時、誰かに対してイライラしたりそれをぶつけたりしてしまうことがないから一人で良かったなと思う一方、一人だと、どろどろ状態から完全に自分の力で抜け出さなければいけないのが辛いなとも思う。

 

平日の夜中に、急に思い立ってパウンドケーキを焼いた日があった。そうしないとやってられなかった。一般的に「面倒臭い」とされている、粉を振るうという作業が、私は結構好きだったりする。真っ黒になったバナナもあったので、それも使ってしまいたかった。普段使わないオーブン機能を使うときというのは、ちょっと特別な気分になれるのも良い。焼きあがるまでの時間、ちゃんと膨らんでくれますようにとケーキのことを見守りながら考える時間は、最も身近な「祈り」の時間だなと思う。無塩バターなんて無いので有塩バターで妥協したが、味見したら全然問題なくてほっとした。むしろ少し塩気がある方が美味しいじゃんと思った。

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(途中焦げそうだったので慌ててアルミホイルを被せた)

それにしても、ケーキは焼いた翌日の方が生地が馴染んで美味しいと言われているが、焼きたてを目の前にして一切れ食べずにいられる人なんているのだろうか。