東京タワーの麓で形骸化したKPを見た

別に忙しかったというわけでもないんだけど、ここ1ヶ月なんとなく文章を書くことに気持ちが向かなかった。箇条書きでなら書けるかもと思ったので、記録的な感じで書き残します。

 

◼️ 会社の同期からのご飯の誘いを2回連続で断ってしまう。めちゃくちゃ行きたいんだけどすでに用事が入ってる……泣 とかなんとか言って。本当は、緊急事態宣言下で3人以上での会食をしたくないのと、あとはほんのちょっとだけ休日にまで会社の人と会うのが面倒臭い。自分のこういう付き合いの悪いところ、すごく嫌になるけど、これが私なのでどうしようもない。でも誘われなくなったらそれはそれで悲しいとか思ってしまうから本当にタチが悪いと思う。

 

 

◼️ 会社の同期とのご飯は断ったのに、高校時代からの友人とのランチにはウキウキで出向く。会うのは去年の10月ぶりで、その時から行ってみたいねと話してたビストロに予約をして行った。

シェフがたった一人で切り盛りしている小さなお店で、3000円弱のランチには前菜と選べるメインとデザートと食後のコーヒーがついてきた。呪文みたいに羅列したカタカナの料理名を全く覚えられなかったのだが、メインは短角牛のナントカと、若鶏のナントカという2皿を二人でシェアして食べた。目の前にポンと置かれるできたての料理をあのおじさんが一人で作っているのかと思うと魔法みたいだなとか思った。かなりボリューミーだったので2時間くらいかけて平らげた。予約した時間がお昼からは少し外れていたからか、店内には私たちしかお客さんがおらず、ずっと貸し切りだった。多分私たちの会話はあのシェフに全部丸聞こえだったと思う。

f:id:yuki04r:20210606221838j:image(写真は前菜)

食べたあとは東京の街を散歩しようということになって、お喋りしながらひたすら歩いた。日本橋から大手町を抜けて日比谷公園を突っ切り、東京タワーの麓で座って休憩した。東京タワーのそばにはマリオンクレープがあって、そこでアイスティーを買って飲んでいたら、私たちの後ろに並んでいたおそらく部活帰りの女子高生5人組が、買ったばかりのクレープを掲げて「KPKP〜」とまるで義務であるかのように言ってから黙々と口に運ぶ姿を見た。

 

 

◼️ 十数年ぶりにガチャガチャをやった。ガチャガチャって、普段はよく見かける気がするのに、いざやろうとするとどこに設置してあったか全然思い出せない。数件ショッピングモールをまわった末にやっと発見した嬉しさと、思った以上の可愛さに2回まわしてしまったが、正直もう一回くらいやればよかったとちょっぴり後悔している。帰宅して、本棚の太陽の塔の隣に飾った。かなり気に入っている。

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◼️ 今村夏子さんの『こちらあみ子』を読み終えた。誰にも愛されない女の子のお話。読んでいる間、自分があたかも「正常」かのような側に立ってあみ子を見つめていることに気がついてちょっとゾッとした。他者のことを疎ましく思ったり蔑んだり嫌悪感を抱いたりするのって、自分の理解の範疇を超えた行動をとる相手が異常だと決めつけるからなのだろうなと思った。読み終わった後に知ったけど、この作品はちょうど今年映画化するらしい。実写化がどんな風になるのかとても気になるけれど、映画館で改めてこの物語に向き合える自信が正直今はない。

 

 

◼️ 「 かが屋のコント16本」を配信で観た。また二人のコントを観ることができたことが本当に嬉しい。相変わらず、人間関係の気まずさと、可笑しさと可愛げが存分に詰まっていた。賀屋くんのオカン役が大好きなので、「ハミガキ」のコントが気に入っている。「クーポン」「社内恋愛」も好きだった。来週までアーカイブが見れるので時間を見つけておかわりしたい。

 

 

◼️ 「明日のたりないふたり」も観た。家のWi-Fiの弱さ故に、リアルタイムで配信を観て途中で止まらなかった試しがないので、終演ごろに追っかけ再生しようかなと思っていたのだが、まさかのアーカイブが翌日からだったのでネタバレを踏まないよう細心の注意を払ったうえで、翌日の退勤後に夜な夜な観た。この2時間で観たもののことを私は一生覚えていたいし、きっとこれからの人生はこのライブを糧にして生きていくんだろうなと思っている。まだ書ける気がしないんだけど、近いうちに、二人から受け取ったものをちゃんと私なりに言葉にして残したい。この日は余韻で頭がぐらぐらして、なかなか寝付けなかった。

あと、ここぞという時に流れる銀杏BOYZが最高なことを改めて実感した。あの視界が開けるようなギターの音が胸に突き刺さってくるのが良い。