年末年始

 

年末年始って毎年天気が良い気がする。

今年も例にもれず快晴だったので、大晦日には、意味もなくひとりで近所を散歩した。歩いて20分くらいのところに商店街があるのだが、わたしは昔から、大晦日の商店街というものがすごく好きだ。アーケードが人で賑わっていて、歩く人の足取りがいつもより心なしか忙しない。食料をたくさん買い込んでいる人々を見ると、それぞれが、それぞれの過ごし方でこれから年を越すのだな、などと当たり前のことを思ってしまう。好きな短歌で、「目の前を過ぎゆく人のそれぞれに続きがあることのおそろしさ」(岡野大嗣)というのがあるのだが、年の瀬の商店街を歩くといつもこの歌のことを思い出す。

 

 

昨年は大学の近くに住んでいる友人の家で鍋をしたり深夜に外を徘徊したりして年を越したが、今年は家族でテレビを観ながら過ごした。ずっと紅白をつけていたのだが、やっぱり嵐の歌唱にはかなりじんときてしまった。5人の存在の大きさを今更ながら痛感しつつ、彼らは今ポップカルチャーのど真ん中にいるのだなとぼんやりと思ったりした。そんなど真ん中をはる嵐が歌う「Happiness」は、爽やかさの中に切なさを抱えているのがたまらなくて、そういうところがなんとなく嵐というグループの姿に重なる気がした。

年越し間際は、ニッポン放送ジャニーズカウントダウンCDTVを行ったり来たりしてて大忙しだった。あと、CDTVで年越しカウントダウンを任されたCreepyNutsの爆売れ具合には、興奮が止まりませんでした。

 

 

そんな大晦日だったのだが、単身赴任中の父が久しぶりに帰ってきてたので、年始2日目には、家族で房総の方へドライブにも行った。

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海ほたるで撮った写真。海風で錆びついた白い螺旋階段がどうしようもなく刺さってしまい、思わずシャッターを切った。

 

 

その他の日は本当にやることがなくて、ずっとエンタメを観ていた。

年末に、paraviで限定配信している『考えすぎちゃん』という番組(に出ているDJ松永)見たさに二週間の無料体験に登録してしまったのだが、その結果、せっかく今だけ見放題なのだからとそれ以外にも映画を2本と過去のキングオブコントを3年分丸々観てしまった。

映画は『南瓜とマヨネーズ』と『ストロベリーショートケイクス』を観た。どちらも魚喃キリコ原作の作品で、女性が主人公の恋愛ものだ。最近気づいたことなのだが、私は主人公の日常とその中で起こる変化が丁寧に切り取られているような作品が好きだ。どちらも舞台が東京で、東京の雑多な街並みと、狭いワンルームでの生活の描写にきゅんとしてしまった。

あと、1日に配信されたCreepyNutsの準ワンマンライブは前売りチケットを買って観たのだが、これがあまりにも最高で何度もアーカイブを見返している。普段1DJ・1MCで約2時間ものステージをやりきる二人は凄まじくて、それはそれで満足感が半端ないのだが、ゲストを呼んで客演ものをどんどんやる今回のライブはまさにお祭りという感じで、ひたすらに楽しかった。初めて聴く曲も中にはあったのだが、そういうものも含めて、改めてRさんのラップの引き出しに驚いた。梅田のお兄ちゃんたちに囲まれてニコニコが止まらないRさんとそれを指摘する松永さんが良すぎるので全員見てほしい。

 

そんなわけで、年末年始の怒涛のお笑い番組ラッシュは、テレビもラジオもまだ全然追いきれていない。マヂカルラブリーno寄席がTwitterを見る限りすこぶる評判がいいので買ってしまおうか迷っている。960円だし。ここ最近、知れば知るほどどんどんマヂカルラブリーのことが好きになっていってて怖い。5日のオールナイトニッポンも絶対聴きます。

 

今年もどうぞよろしくお願いします。